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見たもの、読んだもの、学んだものを つれづれ綴ります。ほぼ ひとりごと。

著作権法の全体をザラッとサクサク:『60分でわかる!図説 著作権』

 洋食屋さんで美味しいエビフライを食べてきた。細かいパン粉、ほどよい衣の量、お店で作っていると思しきタルタルソース。いいねぇ。値段が値段なので、さすがに毎週は来られないけど、たまにはよいな。気分が良いので、今日もお勉強。いや、気分が良かろうと悪かろうとやらなきゃいけないんだけど。

 著作権法 の全体像を1回ザラッとなめておいた方がテキストも頭に入りやすいかもなぁ、ということで、入門本的なものを読んでみた。こちら。ちなみに電子書籍で読んでます。タブレット万歳。

 60分と言わず、サクサクと40分くらいで読了。タイトル通り図解が多いので、分かりやすい。なんだかんだで「え、あ、そうだったの?へぇー」と改めて思うポイントも多く、前回どれだけ自分がテキトーに試験に臨んだのかが如実に分かる。よくもまぁ、そんなで国家試験に挑んだもんだ。

 へぇーポイントを、いくつか。完全なる順不同。

 ■著者死亡の場合、著作者人格権は消滅するが、著作者が生きていたら著作者人格権の侵害となるようなときは、遺族が差止請求権などを行使できる(116条)

 「遺族がどーこー言っている」みたいな騒ぎ、たまにあるじゃないですか。あれって、この条文が元になってたんですね。遺産で悠々自適に暮らしている人たちの面倒なクレームなんだと思ってた。ごめんなさい。まぁそれでも、「うちのお父さんは、きっと、これは嫌だって言ったと思いますっ!」とか言われても、確認のしようがないのでしんどいですけども。ちなみに、著者本人の子は権利行使できても、子の配偶者は権利行使不可。そんなところに、何らかのスリルショックサスペンスが生まれる予感。

 ■侵害行為に対する損害賠償請求には、権利侵害と損害の間に因果関係が必要

 そりゃそうだ。民法総則的には当たり前の話。(1) 故意または過失があって、(2) 権利が侵害されていて、(3) 損害が発生していて、(4) 権利侵害と損害の間に因果関係があること、それが損害賠償請求の4要件。ただ、いまマンガ業界を騒がせている なんとか村問題を考えるに、なかなか難しいよな、と。まず(3)の特定が厄介。電子書籍市場全体は伸びている最中だから、「お前のせいで昨年100万円だった売上が今年は50万円になったじゃねぇか、コノヤロー」とは明示しにくいと思われる。あくまで機会損失でしかない。その上で、その損失はお前のせいだ、という因果関係を立証しないといけない。しんどいなぁ。でも、血反吐を吐いて0を1にしたクリエイターに何も見返りが無いなんて、どう考えても間違ってるので、一刻も早く雷に打たれてサーバが全部吹っ飛んでほしい。

 ■共同著作物の著作権保護期間は、最も長生きした著作者が亡くなった翌年の1月1日から起算して50年間(51条2項)

 自分の子どもや孫に、自分の作品の印税でお小遣いを渡し続けるには、できるだけ長生きしそうな人を共同制作者に選ぶべし。酒もタバコもやらず、毎日ほどよく運動し、なんなら自分より2回りくらい若ければなおよし。まぁ、そんな基準で選んだ相手と、数十年も印税が発生し続けるようなヒット作が作れる気はしないけども。TPPあれこれで保護期間が70年になりかけて、やっぱり50年のままになったけども、ミッキーさん合わせで結局70年になったら、ここも70年になるのかしら。ただでさえ1つの著作物に複数の著作者がいるのに、相続に相続が積み重なって、何十人もに許諾取らなくちゃいけなくなったら、もう誰も使わないだろうな、その作品。

 

 読んだのにかかった時間より、ここに書き付ける時間のほうがかかってしまった。付録のブックガイドが便利ぽい。次の勉強の参考にしよう。